論文紹介:オフィス+ホーム併用で色戻りを最小化!2年間の臨床データからわかること

T. Takamizawa et al. Long-Term Whitening Stability in Combined In-Office and At-Home Whitening Protocols: A Randomized Controlled Clinical Trial. J Esthet Restor Dent 37. 1681-1691, 2025.

ホワイトニングで理想の白さを手に入れても、「時間が経つと少し色が戻ってしまった…」という経験はありませんか?

実は、ホワイトニング後の白さの持続には個人差があり、施術方法によっても差が出ることが最新の研究でわかっています。今回は、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた場合の色の安定性について、2年間追跡した臨床研究をご紹介します。

 

研究の概要

今回紹介する研究では、以下のような方法でホワイトニングの後戻りを評価しています。

  • オフィスホワイトニング:過酸化水素35%使用
  • ホームホワイトニング:過酸化水素6%入りのトレーを使用
  • 被験者66名を3群に分けて比較
  1. オフィス+ホームホワイトニング(自宅10回)
  2. オフィス+ホームホワイトニング(自宅5回)
  3. オフィスホワイトニングのみ(3回)

歯の色を、施術前・施術後1日・3か月・6か月・1年・2年の各時点で測定

 

研究結果

  • すべてのグループで時間とともに少しずつ色戻りは確認されました。
  • しかし、オフィス+ホーム併用(特に自宅10回)が最も白さを長く維持していました。
  • オフィス単独では早期に若干の色戻りが見られることがわかりました。

■ポイント:オフィス単独よりも、ホームでのフォローを組み合わせた方が長期的に白さをキープできるという科学的根拠が示されました。

 

なぜ色戻りは起きるの?

  • 象牙質に残る色素が時間とともに再び歯の表面に影響する
  • 食事・飲み物(コーヒー、紅茶、赤ワインなど)によるステイン再付着
  • 歯の水分バランスの変化による見た目の変化

 

当院での対応

当院では、ホワイトニングの後戻りをできるだけ防ぐために以下の方法を取り入れています。

(1) オフィス+ホーム併用(デュアルホワイトニング)

  • オフィスで集中処置+自宅でのフォローで色の安定性を向上

(2) クリーニング+GBT(Guided Biofilm Therapy)

  • ホワイトニング前にバイオフィルムやステインを徹底除去

(3) 定期的なプロフェッショナルクリーニング

  • ホームケアだけでは落としきれない汚れを除去し、白さを維持

まとめ

  • ホワイトニング後の白さは、施術方法によって持続期間に差があります。
  • 最新研究では、オフィス+ホーム併用が最も色の安定性が高いことが報告されています。
  • 当院では、患者様一人ひとりに合わせた薬剤・施術プランで、白さを長く保てるようサポートしています。

 

引用論文;

T. Takamizawa et al. Long-Term Whitening Stability in Combined In-Office and At-Home Whitening Protocols: A Randomized Controlled Clinical Trial. J Esthet Restor Dent 37. 1681-1691, 2025.